【ファイル圧縮・解凍ソフトとは?】
ファイル圧縮とは、単数または複数のファイルを一つのファイル(圧縮ファイル)にまとめることをいい、ファイル解凍とはその逆に、圧縮ファイルを元の単数または複数のファイルに戻すことを言います。
それらを行うソフトをそれぞれファイル圧縮ソフト、ファイル解凍ソフトと呼びます。
また、概ねこれらのソフトは圧縮・解凍それぞれの機能を併せて持っている事が多く、まとめてファイル圧縮・解凍ソフトとすることが多いです。
昨今ではストレージやメディアの高用量化、実行ファイル形式の増加、クラウドストレージなどの充実によって昔ほど頻繁に使われることがなくなった類のソフトではありますが、ネットワークを通じたファイルのやり取り、古いのデータ郡をダウンロードすることが多い人は使用することも少なくないでしょう。
圧縮ファイル形式のメインであるzipファイルについてはWindowsのエクスプローラで所定の取扱ができますが、他のファイル形式だと専用のソフトを要す場合が少なくないことからも、パソコンに一つはファイル圧縮・解凍ソフトをインストールしておく必要はあるでしょう。
今回の記事では、利用シェアの高いLhaplus、WinRAR、PeaZipという3つのソフトについて比較します。
【Lhaplus】
日本語対応:○(日本製)
対応OS:Windows 10/8/7/Vista/XP/Me/2000/NT/98/9
ライセンス:フリーウェア
圧縮形式:
b64(base64),bh,bz,cab,gz,lzh,tar,tbz,tgz,zip(jar),uue,xxe,exe(lzh SFX,zip SFX)
解凍形式:
7z,Ace,arc,arj,b64(base64),bh,bz2,cab,gz,lzh,lzs,mim(MIME),rar,tar,taz,tbz,tgz,uue,xxe,z,zip(jar),zoo,exe(SFX)
一般的な用途で使う上ではほぼすべてのファイルを解凍でき、流通性のあるzip、lzhといった形式から実行ファイル形式での圧縮にも対応しているLhaplusは、フリーウェアということもあり、日本国内でも非常に多くのユーザーを獲得しています。
追加のDLLなしで気軽に使えるユーザーインターフェースも魅力で、パソコンのことがよくわからないような日本のユーザーでも簡単に使用できる点が魅力です。
【WinRAR】
日本語対応:○(海外製)
対応OS:Windows 10 / 8.1 / 8 / 7 / Vista / XP / 2000, Windows Server 2003 / 2008 R2(32-bit/64-bit共)/ 2012 R2 / 2016
ライセンス:シェアウェア(無料体験あり)
圧縮形式:RAR、ZIP
解凍形式:RAR・ZIP・ACE(英語版)・ARJ・BZ2・CAB・EXE・GZ・ISO・JAR・TAR・uuencode(UUE)・XZ・Z・7Z・LZH・TAR・GNU ZIP
シェアウェア(約31ドル=3,300円)ということもありますが、若干プロ向けの印象があるのがWinRAR。独自形式のRARファイルの圧縮・解凍に対応している点が最大の魅力です。
RARファイルはZIP・LHAなどの圧縮フォーマットに比べて、比較的高い圧縮率を持っています。Windows上でRARの圧縮ができるのは、このWinRARと、rar開発元のUnRARを同梱している解凍ソフト(例;7-zip)のみです。
【PeaZip】
日本語対応:○(日本語化の操作が必要)
対応OS:windows2000、XP、Vista/7/8/8.1/10
ライセンス:オープンソース
圧縮形式:pea、7z、zip、arc、bz2、gz、*PAQ、QUAD/BALZ/BCM、tar、UPX、WIM、xz
解凍形式:ほぼ全ての圧縮ファイル形式
PeaZipはオープンソースでありながら、解凍できないファイル形式はほとんどないという点が魅力なソフトです。オープンソースということもあり、無料で利用ができます。DLしたファイルが圧縮ファイルで、解凍できない場合は真っ先に利用を検討したいソフトと言えるでしょう。
【ファイル圧縮・解凍ソフトに関するまとめ】
ネットサーフィン程度の利用であれば触れるのはzipファイル程度なので、Windowsのエクスプローラでも対応が可能かと思います。その他ソフトを利用する際にパッケージ等をDLする際にも、概ねLhaplusで解凍できる場合がほとんどでしょう。
RARファイルに関してだけはWinRAR及び関連する解凍ソフト、圧縮ファイルであることはわかっていてもLhaplusで解凍できないような場合はPeaZipの利用を考えるのがベストではないでしょうか。
また、解凍・圧縮ともに主流なのはLhaplusのようなフリーウェアであったり、PeaZipのようなオープンソースをベースにしたソフトであるということから、セキュリティ面での情報については定期的に収集する必要があるということでしょう。
この記事を書いている点では最新の情報になるよう留意しては居ますが、閲覧時に最新である保証はありませんので、都度確認していただくことをオススメ致します。